刺激受容量の変化について

人の五感への刺激の強弱をどのように認識するかについては、1950年頃からすでに理論を打ち立てられていた。私が調べたのはヴェーバーの法則とスティーブンスの法則という2つで、細かい理論の前提や正しさは抜きにして、どのような法則なのかまとめると、五感への刺激に対する反応は Clogx  や Cx^(1/3) といった無理関数に近似できるというものだ。これらの関数は序盤に大きく上がるが、xの値を大きくしていくと伸びは緩やかになる。(ただしxの極限をとると何らかの値には収束せず、発散するというのが気になる。また、記憶を覚えるとは物理的にどう説明できるかという点も気になる。)

 

重要なのは小さな刺激になればなるほど、敏感に大小を判別できるという点だ。

 

・昔ほどゲームが楽しめない

 

全て過去の経験と照らし合わせて、あの時の感動は越えられないという感覚は、経験を重ねれば重ねるほど起こるものだと思う。この呪縛から抜け出すようなより強大な刺激を求める人もいるが、残念ながらそれはもう見つからない。過去の経験が美化されるのは、その経験が初回だったことに依る点が大きい。