謎機能 Ni(内向的直観)について

Niは物事を分類する機能です。私が持っている感覚としては、オブジェクト指向プログラミング言語のClassに近いです。

 

ある概念について、自分なりの解釈を作っていく感覚。本質的にどんな構造をしているか。どんな枝を持っているかについて、対象に触れる頻度が多くなればなるほど理解が深まり、クラスの持つ属性を追加していきます。また、2つのClass間の関係性をも知らずのうちに頭の中で構築し、対象を見ただけで自分の中に持つClassの概要やいろはを瞬時に思い出します。

 

また、頭の中の概念は事実に基づいて形成されます。「一般的にはどんなことが言えるか」という疑問を持って事実を解釈するのです。しかしながら、ある事実について、脳内のどんな概念に近いか照らし合わせる時には、たまに事実を無視してしまいます。これはこうでないと辻褄が合わないという先入観から来ています。

 

Niを、とりわけ他者が理解しにくいものにしているのは、対象の種類によるでしょう。Niによって分類分けされる対象は主に人間の心理、礼儀礼節や道徳、全体の利益、評価基準、完全な効率といった、目に見えないものばかりだからです。Niがどのように関与しているか、主観的にも客観的にも評価しづらい。

 

Niを主機能にしている方は、トラタカ(Trataka)瞑想をおすすめします。毎日多くの情報を拾い続け、その処理に追われる昨今、自分でも気づかないうちに情報と自分を照らし合わせるのを忘れてしまいます。一点を見つめて特定のテーマについて思い出してみましょう。一度触れた事実が浮かんでくるのであれば、自分の中で落とし込みの完了した内容ということです。浮かぶイメージに任せて内省してみましょう。あの時のあの言動は正しかったのか。将来的な危険はないのか。結論の出たものが全て、自分の意見となります。Niを主機能にしている者にとって、内省は一番の強みであって、基礎能力です。幼いころから自分の興味のあるテーマについて調べ考え、基準を落とし込んできたかと思います。

アウトプットが重要なこの世の中です。せっかく取り込んだ基準と知識をアウトプットする形に変換するために内省が必要です。Niユーザーはおそらく自分の中の判断基準を話しません。それゆえに自分の意見を述べても論理飛躍があるとして問い詰められるか、却下される可能性があります。万人が、そしてあなた自身が納得するよう説明できる形になるまで内省しましょう。

 

Niを第一機能に持つのはINFJとINTJ。

両者はFeとTeを第二機能に持ち、幼いころから他人の表情から善悪を読み取ったり、信用の有無についての感覚を磨きます。

 

Niを第二機能に持つENFJやENTJは、シンボルや概念についての評価を、周囲の気持ち(Fe)や規則(Te)によって行います。